研修制度

NSユナイテッド海運株式会社は、キャリア形成の各段階に応じて種々の研修制度を設けています。内定者の段階から英語研修を行い、入社・本配属後も海運の専門知識を身につけるため船舶代理店研修や乗船研修、海外研修の機会があります。さらに先輩社員から後輩社員に対し、営業知識等を教える機会として就業時間後を利用した海運実務講座も年に数回行われています。また自己啓発支援として、英語に限らず様々な語学勉強の支援や公的資格の取得支援、資格取得時の奨励金制度を設けています。今回はこれらの研修の中でも船舶代理店研修と乗船研修についてご紹介します。海外研修に関しては海外拠点のページをご覧ください。

船舶代理店研修

入社2年目以降の社員を対象に、2週間ほど当社運航船の入出港業務を行う船舶代理店にて業務研修を行います。

天沼 鷹景(Amanuma Takakage)

2012年 法学部卒
2012年 石炭グループ 石炭二チーム配属
2012年 石炭グループ 石炭一チーム配属 現在に至る

入社3年目の7月、北九州にて約2週間の代理店研修を受ける機会をいただきました。

 

港に船が到着する際には、荷物の積み下ろし業務が行われますが、港ではいつでもどんな船でも入っていいわけではなく、入出港の際には膨大な量の手続き(公官庁への申請、港への連絡、荷役関係者への連絡、積み込み業者の調整等)が必要となってきます。これらの作業を当社で行うことができればいいのですが、港は世界各地に多数あり全てを当社で行うことは不可能です。そこで当社の代理となって港と船の間に立って円滑な荷物の受け渡し業務を行ってもらう役割が代理店というものになります。 私は今回の研修で北九州にある代理店にお世話になりました。

 

代理店研修中は、船の運航業務をより円滑に進められるよう、普段オフィスの中で業務をしていてはなかなか分からない現場を知ることができます。研修プログラムについても当社は関与せず、代理店の方に一任するため研修期間中は海運会社の社員としてではなく、船舶代理店社員の一員としての働きが求められます。

 

研修中に台風が接近した際には、船の入出港時の代理店の細やかな対応を身近で体験することができました。電話により分刻みでスケジュール調整を行いながら15隻もの船を鮮やかに捌ききるスピード感と緊密な連絡体制は「圧巻」の一言に尽きます。そしてそういった素晴らしい代理店の働きを実現するためには、船会社のオペレーターによる丁寧なオペレーションが求められることも同時に痛感しました。

 

今回の研修を通じて培った現場の方々との繋がりや、自らの気付きを今後の業務にさらに活かしていきたく思います。2週間という限られた期間ではありましたが、普段とは違った側面から海運業界を見ることで、さらに海運の魅力を感じることができました。

乗船研修

入社3年目以降の社員を対象に、約2~4週間撒積船、油送船など外航航路への乗船実習を行います。航路や乗船する船型は研修員により様々です。

倉持 佑輔(Kuramochi Yusuke)

2010年 理学部卒
2010年 総務グループ 総務・法規保険チーム配属
2012年 鉄鋼原料二チーム配属 現在に至る

現在、鉄鉱石や石炭などの鉄鋼原料輸送に従事するケープサイズと呼ばれる約18万トンの貨物を運ぶ大型ばら積み船の運航業務に携わっています。

現在の部署に異動して2年が経過し、海運業界独特の研修の一つである乗船研修を体験、石炭積み出し港であるオーストラリア東岸のNewcastle港から、韓国の製鉄所のあるPohang港までケープサイズの本船"Unique Brilliance"に約2週間乗船しました。

デッキや当直の見学、日々のメンテナンス、安全訓練など多くのことをキャプテンをはじめクルーの皆様に教えていただきました。 

 

普段陸上でオペレーションをしているだけでは、本船が実際にどのようなことをして貨物を運んでいるのかイメージしきれない点が多くありました。たとえば、陸上の業務では本船とは、メールや電話などで船長とのみやり取りを交わしています。しかし、本船には船長だけでなく機関長、航海士、機関士、厨房長まで様々な船員が働いています。船長以外の船員の方々と接する機会がほとんどありません。陸上からの情報・指示がどのような形で各船員へ伝達され実行されていくか、一連の現場に立ち会うことで理解が深まりました。

 

また、経営理念の一つでもある安全運航についても、様々な訓練が想定されており、定期的にすべての船員が実施できるようプログラムされていました。何かトラブルが起きたとき、海上には自分達しかおらず、自らトラブルを解決しなければならない船員の方々にとっては、お客様の貨物は勿論のこと、自分たちの命の安全確保も関わってくるため本船上ではとても重要なことの一つであり、船員の方々の真剣な表情からも実感することができました。

 

業務に関すること以外にも、様々なことを感じ考える機会を得ることができました。

 

船員の方々と家族の話、プライベートな話など会話を行う中で、船という物理的にも精神的にも限られた閉鎖空間の中に何ヶ月も乗船し、ストレスフルな環境下、本船の運航のため日々業務を遂行する船員の方々の姿には改めて敬意を抱くようになりました。

 

実際にみてきたこと、感じ取れたことは、日々の業務により一層役立ち反映させていくことができると考え、非常に貴重な経験ができたと思っています。

皆さんにも是非、海の上でしか体験できないことを経験し、海の上ならではの景色をご覧いただきたいです。